平泉光司_blog.

Sunday, November 12, 2006

珈琲


雨の一日。
寒くもなく暖かくもなく、風もなく。

昼間は奎とふたり、図書館へ出かけた。
「イキングット」という映画を子供用に公開していたので観ることにした。

雪崩に巻き込まれた少年が「ママ」と叫び。
助けにきた少年は笑顔で「イキングット」と呟く。
言葉の通じないふたりの出会い。
それぞれをお互いの名前だと思い込み、呼び合うようになる。

イキングットはグリーンランド語で友達のこと。



木村くんが訪れた。
湯を沸かし、豆を挽き、我ながら丁寧に珈琲を淹れた。
だってきっと木村くんは珈琲にうるさいやつだと思ったから。
丁寧に。丁寧に。

打ち合わせめいた話も交えつつ、僕は手を動かし、木村くんは奎と遊ぶ。


「ミルクと砂糖ある?」

どうやらお苦手の様子。

「そうやねん。みんな俺にコーヒー出すねん」

彼のバンドのシングル曲に「珈琲」というのがあるのを知っていたので、よっぽど好きなのかと思っていた。

「そうやねん。」

笑ったね。

束の間だったけどね、いい夕方だったよ。

1 Comments:

At 9:36 AM, Anonymous Anonymous said...

木村君ライブ楽しかったですよー
MCであひる(だっけ?)の長靴の話してました(笑)

 

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